コラム

宅地建物取引主任者

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May 18, 2013
written by K.H

日本国内には、さまざまな国家資格があります。
そんな数多くの国家資格のなかで、毎年1~2番目に多くの受験者数を有しているのが、宅建なのをご存知でしょうか?

宅建とは、正式名称を「宅地建物取引主任者資格」といいます。宅建資格を必要とするのは、主に不動産取引に従事している人です。現在の法律では、不動産会社であれば従業員5人に対して、必ず1人は宅建資格所有者を配置することになっております。また、賃貸や売買など、不動産取引における「重要事項の説明」は、宅建資格者しか出来ないことに決まっております。

■宅建資格は、人気ナンバー1の国家資格
過去10年をみても平成19年度の260,663人を筆頭に、毎年20万人~25万人程度の受験申込みがあるそうです。この数字は、危険物取扱者資格と並び、毎年トップクラスの受験者数なのですが、危険物資格は工業高校などで資格取得を推奨されていますので、事実上のトップは宅建だと言われています。

さらに危険物資格と比較する形になりますが、合格率にも大きな差があります。宅建の合格率は、平均15~17%を毎年推移しています。危険物資格の平均合格率が40%前後だそうです。宅建資格を取得するには、年に1度だけ10月に実施される試験に合格しなければなりません。

■独立して不動産会社を設立することも可能
宅建資格を所有しておけば、一定の条件をクリアすることで不動産会社を設立することも可能になります。また、近年では宅建資格に注目しているのは、不動産関連会社ばかりではありません。
不動産融資を行っている金融業をはじめ、資産運用アドバイスに本格的に乗り出した保険業界でも、宅建資格所有者は優遇される傾向にありますので当然就職にも有利です。