コラム

日本人の四季に対する感覚

nippon01
May 18, 2013
written by A.T

世界には四季のある国が多くありますが、私たち日本人ほど四季を感じて生活している国民はいないのではないでしょうか。

四季を感じることによって心も身体も生き生きしてきませんか。これから新しい季節が始まるというこの気持ちを一年に4回も感じられることは私たちは恵まれていると言っても過言ではないのではありません。

私たちがここまで四季を生活に取り入れているのは珍しいことかもしれません。しかし、四季を繊細に感じられる感覚こそ私たち日本人の心の表れではないでしょうか。

花や木々などの自然を見て、美しいと感じられるというような日本人の心はこれからも若い世代の方たちにも受け継いでいってほしいものです。

外国人から見ると、私たちが日本の四季に誇りを持っていることを不思議に思う人もいるようです。四季は日本だけではなく、世界のあらゆる場所にもあるのに、という風に。

私たちが四季を誇りに思うのは、春夏秋冬があるからだけではなく、そこから感じられる風情や趣などを大切にできる心にあるという点も知っていてほしいですね。

私たちのほとんどは小さな頃から四季のある日本で暮らしてきました。そのため四季があることが当たり前だと感じてしまいがちですが、世界には日本のように等間隔で四季が来ない国がほとんどです。等間隔に季節が楽しめるのも日本の四季の魅力ではないでしょうか。

また日本には、「立春」、「冬至」などの季節に関する言葉があります。

これらの他にもたくさんの季節を表す言葉があります。

私たちと季節は切っても切ることのできない関係性があります。例えば、「霜花」という言葉があります。

これは、雪の降るような日に窓にできる花の形をした霜のことですが、私たちはこのようなものにも季節感を感じて過ごしています。このように私たちの四季感覚は、巡ってくるさまざまな季節をただ楽しむだけではなく、季節を感じることのできる心とも深い関係があることがわかります。