コラム
20歳で触れたドイツ

September 20, 2015
written by 四方田 裕弘
written by 四方田 裕弘
ドイツで独り暮らしをしていた時に、毎日車で家の前まで迎えに来て、仕事をしながらいろいろな街に連れて行ってくれるドイツ人がいました。
彼には人に対する優しさを教えてもらったように思います。
ある日、なぜそんなに優しくしてくれるのか聞いてみたところ、
『一人で異国を旅するなんてすごい経験だ。もし俺の子供たちが日本を旅する時がきたら、俺がお前にしてやったように彼らの世話をしなさい。
お前の子供たちがドイツを旅するときは、俺の子供たちが、お前にしてもらったように面倒をみる。
それが人の繋がりというものだ』
と教えられました。
初めて、連綿と受け継がれてきた、世代間の繋がりというものを意識した時です。
20歳の青春。