タモリのTOKYO坂道美学入門

タモリのTOKYO坂道美学入門
May 18, 2013
written by 四方田 裕弘
タモリのTOKYO坂道美学入門
講談社  初版出版日 2011年10月

「日本坂道学会」の副会長であり、散歩好き、坂好きとしても有名なタモリがまとめた、東京の坂道を紹介している本です。

タモリがグッときた坂道を中心に、周辺の史跡や名所、グルメスポットまでも紹介している、お散歩のガイドブックのようにまとめられています。

東京で暮らして、のんびりと周りを見ながら歩いてみると、
つくづく東京っておもしろいなぁって思います。

青山も赤坂も、六本木、麻布、広尾も、隣接していながら
それぞれに歴史があって、町の表情が違っています。

また、かつての地名から、昔の景色を想像する楽しみもあります。

例えば、麻布狸穴。
「あざぶまみあな」と読みます。
現在ロシア大使館のある、麻布台2丁目辺りをいいます。

地名の由来は、まみ(アナグマのこと)が生息していたとか、
雌だぬきの住む大きな洞穴があったからといわれていますが、
あの辺りに狸が住んでいたなんて、想像もできませんね。

松本 泰生の「東京の階段」とあわせてお読みください。